ピアノのメンテナンスとは

ピアノメンテナンスのおすすめ

大きく分けてピアノのメンテナンスは3つの仕事に分かれます。調律・整調・整音です。

調 律 

ピアノの音律(音程)を正しくすることです。わかりやすく記しますと、濁った音を澄んできれいな音に整えることです。 ピアノには1台に約230本の弦が張られており、1台分の張力は18トンから20トンもの力で張られています。それらの弦が、普段の温度や湿度の変化に影響されている状態なので、それがずれとなって生じるのです。年に1度の調律をお勧めするのはそのためです。

整 調

タッチを整えることです。鍵盤や,打弦機構(アクション)は、いろんな材質(木材、フェルト、鹿皮、樹脂など)で作られています。長期間の使用や、経年劣化などにより、いつの間にか弾きにくくなってしまうのです。弾きにくくなってしまった状態から、弾きやすく、スムーズに音楽を奏でることができるよう、作業していくのです。

整 音

音色を整えることです。弦を打つハンマーフェルト(羊毛)は経年劣化や、演奏により、音楽的ではない音に変わってしまいます。耳の奥に直接届くようなキンキンした(金属的な)音であったり、ぼやけた音であったり、、鍵盤の違いによって音色がバラバラになってしまった状態を、改善し,より良く音楽的になるよう整えていくことです。

 

ピアノという楽器は、弾いていても、弾いていなくても音のズレは生じます。音のズレる主な原因は、温度の変化や湿度の変化が主な要因です。メンテナンスをしないでいる期間が長ければ長いほど、ほとんどの場合、毎年調律されているピアノの状態と比べると、格段の音のズレが生じます。

私共では、年に最低でも1度の調律をお勧めしています。

良い状態で長い間音楽を楽しんでいただきたいとの思いから、管理方法などのアドバイスも行っています。